2006-05-10から1日間の記事一覧

その29:「千羽鶴」

昔から川端康成の眼が怖かった。今回も、女性を見る視線と茶器を見る視線が完全に等質であるのに慄いた。 谷崎潤一郎より川端康成の方がエロチックだと思う。

123冊本その28:「河童」

面白い。本をつくる工場、驢馬の脳髄が材料なんて随分人をくった話だ。芭蕉が出てきてたとは!いや名前は出てきてないけど、あの有名な句が出てきた。 岩波文庫の解説を読んで胸の詰る思いがした。自殺二日前の心の動き。