2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

№56ヘミングウェイ「老人と海」(福田恒存訳、新潮文庫) なんでだか読む機会がいままでなくて、この休日にやっとこさ。 「おれはお前が大好きだ、どうしてなかなか見あげたもんだ。だが、おれはかならずお前を殺してやるぞ。きょうという日が終るまでには…

№55 泉鏡花「歌行灯・高野聖」(新潮文庫) 非日常の世界と美しい文章を存分に味わった。『売色鴨南蛮』の、煎餅盗み食いしちゃう主人公がいとしい。どの話も、自然らしさを装うのではなく思い切り「作り話」の面白さを追求してるのが心地よかった。

「よつばとひめくり2007」(メディアワークス) 9日のよつばのひまわりのような笑顔にやられたかと思ったら10日は一転して「ふぎゃあ」の泣き声。脇の「泣く子と地頭には勝てぬ」の一文がとぼけた味わいで、これはこれで微笑ましいのだけれど、やっぱ…

№52 白洲正子 吉越立雄「お能の見方」(新潮社) №53 「平家物語 三」(岩波文庫) 巻七〜巻九まで。巻九「木曽最期」素晴らしい。 №54 「平家物語 四」(岩波文庫) 巻十〜灌頂巻まで。巻十一「内侍所都入」知盛の「見るべき程の事は見つ。いまは自害…

№51 加藤周一「『日本文学史序説』補講」 「日本」「文学」「史」とは何かというところから話を始めてくれていたのがありがたかった。アイヌ文学を入れるか、立札に書かれた文を入れるか、などなど。 日本人は古来自然を愛でてきたというけど、それはあく…