123冊本その14:「牡丹燈籠」

 講談調なのでめちゃめちゃ読みやすい。幾組もの男女が入れ替わり立ち替わり現れ、ホレたりハレたり化けて出たり。
 実は一箇所、どうしても腑に落ちないところがあって、「ええーっ真相ってそれ?じゃあさっきの描写は?」と叫んだ。読まれた方はご面倒でも、この頭悪い子が得心のいくよう説明してやってください。

 主君の飯島が孝助を諭す言葉がよい。
 「堪忍の忍の字は刃の下に心を書く、一ツ動けばむねを斬るごとく何でも我慢が肝心だぞよ」
 カッとなったら胸から血がドバッ、のイメージトレーニングを重ねよう。