2006-04-17から1日間の記事一覧

123冊本その11:「雁」

語り手は「僕」であると最初に示されるものの、話のほとんどが超越的(?)な視点から語られていて(「僕」の知り得るはずのない事柄が縷々語られていて)、読み手に不思議な感じを起させる。解説(新潮文庫)で「視点の混乱」と称されているこの書きぶりが…