2006-05-02から1日間の記事一覧

その16:「桜の園」

これコメディなんだなあ。 主要な登場人物の誰もがまごつき、泣く。ロパーヒンまでが泣いていた。泣くから悲劇とは限らない。逆もまた然り。 解説によれば、チェホフと劇場側は初演時から演出の点で対立していたらしい。チェホフは自分をオプティミストと称…

123冊本その15:「土佐日記」

見送りに来てくれた人を褒め称えたあと、「べ、別に物くれたからじゃないよ!」と断ったり、海が荒れるのは神が何かを欲しがっているからですよと船頭に言われて「当世風な理由だなあ」とぼやいたり、こまごましたところが面白かった。 しかしやはり印象深い…