2006-05-09から1日間の記事一覧

その26:「墨東綺譚」

狭斜の巷を我が庭とする男が、女に示した一筋の誠実。なんだろうか。よくわからなかった。わからないのは野暮ですか。 小説の中に小説を入れ込む手法が、ここでどういう効果を挙げているのかもわからなかった。

その27:「五重塔」

今日はどうも調子が悪いなと思ったら、三冊目で大当たり。 「文豪」という言葉の意味を噛み締めた。上手い小説家はこれからも出てくるだろう。しかし「豪」の者と呼ばれる小説家は、果たして。 十兵衛と対立する源太を、あのような気風のいい男に描いたのが…

123冊本その25:「阿Q正伝」

岩波の「阿Q正伝・狂人日記」で。筆で○を書くところがたまらなかった。解説で異色と評されていた「小さな出来事」が一番好きだったところを見ると、魯迅は肌に合わないのかもしれない。 中学の国語の教科書に載ってた「故郷」。なつかしかった。纏足!