2006-05-21から1日間の記事一覧

その36:「月に吠える」他

ひらがな表記が可愛らしい。「ぴすとる」「しやべる」「おむれつ ふらいの類」等々。フォークの表記法は二つあるんだけど、「ふおうく」の方がいい。「ふほふく」となるともうちょっと実感が湧かないというか。 好きだったのは「竹」「死」「危険な散歩」(…

その35:「夕鶴」

つうの独白と、与ひょうの声がつうに聴こえなくなる箇所を読むと条件反射的に涙が出る。だめだよ与ひょう。なんでもっとつうを大事にしないんだよ。「つうはすかん。つうの意地悪」って何言ってんだよ。与ひょうのばかばか。 私は昔から知人が劇をしたり演奏…

123冊本その34:「方丈記」

すごい。鍛え上げられた美しい身体を見るようだった。対句表現というのはどうしてこんなに心地よいのかしら。痺れた文章を抜き出そうとしたけど多すぎて断念。 「ゆく河の流れは絶えずして」の冒頭だけで「無常を観じた作品」と括ってしまうのは本当に惜しい…