123冊本その34:「方丈記」

 すごい。鍛え上げられた美しい身体を見るようだった。対句表現というのはどうしてこんなに心地よいのかしら。痺れた文章を抜き出そうとしたけど多すぎて断念。
 「ゆく河の流れは絶えずして」の冒頭だけで「無常を観じた作品」と括ってしまうのは本当に惜しい。天変地異を描いた箇所の迫力こそがこの作品の魅力だと思う。