123冊本その66:「『歎異抄』と現代」

 第2章の「『本願選択』の二重性」のところをとりわけ熱心に読んだ。自由という言葉がここ十年ずっとわからなくて迷っていたから。この本はそのことについて深く切り込んでいたのだが、やっぱり腹の底からわかるというというわけにはいかなかった。悲しい。こうやってうわべだけの悲しさにおぼれてしまうことも、本書は否定しているのだけれども。