2006-05-11から1日間の記事一覧

その31:「一握の砂」

三行分ち書きというスタイルもあずかって、驚きの読みやすさ。 自己愛が徹底していて清清しいほど。なんせ巻頭に来るのが「我を愛する歌」。しかも、啄木の人となりを知る金田一京助によれば、「歌集『一握の砂』全体が、あるいは「我を愛する歌」と題されて…

123冊本その30:「みだれ髪」

乱れてました。 若さゆえの傲慢が随所に溢れかえっていてやや食傷ぎみ。 「病みませるうなじに繊(ほそ)きかひな捲きて熱にかわける御口を吸はむ」 私が男ならゲンナリする。ちゃんと看病してくれ。 四男につけた名前にびっくり。アウギュストって。母親と…