2006-06-26から1日間の記事一覧

123冊本その54:「人間の絆」(新潮文庫)

全4巻。とにかく惨めで暗くて、主人公フィリップの卑屈と紙一重の人の善さが厭わしくて、早く終われよかしと念じながら読んだ。 が、最後の数十頁を読んでいて、自分がフィリップのことを好きになっていることに気が付いてちょっと驚いた。3巻半の惨めさが…

123冊本その53:「息子たちと恋人たち」

・世の男たちの皆が皆、母親にこんな恋着を持っているのかと思うと空恐ろしい。 ・母子・恋人・夫婦間の間柄について、「闘争」「争闘」「闘い」という言葉が多用されるのが印象的だった。 ・「彼は、彼女にけがをさせて以来、彼女を憎んだ。」この気持ちは…

イギリス小説二本立て。いや、長かった。