123冊本その8:「たけくらべ」

 素晴らしい。最高。文章も構成も人物造型も、何もかも。二作品合わせて百頁という短さもよい。まだ8冊目だけど、多分123冊本のナンバーワン。こんな文章が書けたらなあ。八章の締めの文なんて、お洒落で痺れる。
 「唐桟ぞろひに紺足袋はきて」といった描写が出てきたときは、その姿を眼に浮かべると楽しさ倍増、だと思う。 
 お節介ながら唐桟織の例。
   http://www.ne.jp/asahi/taki56/kyoto/ori2003-8-1
 当時の風俗に関して、知らない語が出てきたら面倒がらずに調べたい。