村上春樹「風の歌を聴け」

 やっと、やっと村上春樹を読んだ。なんといったらよいかわからない。自分がいま感じている違和感が、ほぼ予想どおりだった一種の「バタ臭さ」によるものなのか、売れっ子に対する嫉妬心、「現代の作家なんて」という偏見によるものなのかがまだつかめない。しかしなんでこの作家に限ってこんな呪縛にかかったかなあ。好きか嫌いかで済ませればいいのに。
 アメリカが舞台だとばかり思っていたのに、75頁でいきなり朝日新聞と新宿が出てきて驚いた。
 春樹が好きな人の意見を聞いてみたいと思った。反論するためでなく、別の視点を得るために。