123冊本その21:「伊勢物語」

 一番好きな話は、高校のときから変わってない。男が、妻の妹に服を送る話。本文の歌より、その本歌の方がよいと思う。

 紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる

 気持ちすごくわかる。好きな人の好きなものは好き。
 「およびの血して書きつけける」の段も捨てがたいけど。ああ、もう一度読書会したい。