№45 「平家物語 一」(岩波文庫
 巻一〜巻三まで。
 巻一 やっぱり祇王と仏御前の話が一番。
 巻二 謀反の計画がバレたときの、清盛の下手人に対する態度。「縁のきはにひき寄せさせ、物はきながら、しゃっつらをむずむずとぞふまれける」。こういう文に反応してしまうのは、私がMだからかSだからか。
 巻三 娘である建礼門院が難産で苦しんでいるときの、清盛の言葉。「さりとも、いくさの陣ならば、是程浄海(清盛)は臆せじ物を」。そして無事生まれたら号泣。清盛だって人の親。